親戚が集まってる時間は別室に篭ってた
学校に通ってる子供はどんな病気を持ってくるかわからないから
甥姪とも窓越しにしか合わないとか徹底してて
同居家族は「そこまでやるかと呆れることもあるけど
あそこまで徹底してるから退院後一度も風邪もひかず暮らせているんだろう」と話してた

そんな親戚の話を聞いてるから、去年近所の若者が白血病になって
退院後に親族一同で旅行をすると聞いた時は神経疑った
「自分の親戚は退院して3年経ってもまだ会食や人混みを避けて暮らしてるよ
退院したばかりで団体旅行なんて無理じゃない？」と患者の親に言ってみたけど
「コロナは5類になったから大丈夫」
「あなたの親戚はそうかもしれないけどうちの子は回復力あるから平気」
「退院して3か月後は様子を見て旅行するからなんの問題もない」と笑い飛ばされた
退院から3年経つ人があんなに慎重に暮らしてるのに
3か月しか経ってない人が旅行していいわけないだろ、と一人でモヤモヤしてたし
親族旅行から帰ってすぐに患者は体調を崩して入院
まもなく亡くなって「だから言ったのに‥」とため息しか出なかった
亡くなった経緯を聞いた人たちの大半が
「なんで旅行なんてしたんだ」と呆れてるから、親御さんは自分を正当化したいのか
「あの子が旅行したいと望んだんです！」と言ってるけど
それなら少人数で感染対策を徹底した旅行にすればよかったのに‥と思う

死んだ爺さんも死期が近くなったときにこれが最後のタイミングだからと退院して出掛けてた
治療してる最中なら限界まで気を使うだろうし
いよいよ死にそうってなったら体動けるうちに本人のさせたいことしようって気持ちは分かるわ

でも疑問をぶつけた親類に、回復力あるから大丈夫って発言はまずかったとは思うけどね
今まで我慢させてきたから、できる範囲で叶えたいとか何とか上手いこと言えたと思う。

人の死に対して「だから言ったのに」って怖

旅行が原因で体調を崩したというよりは
そもそもギリギリな体調で思い出作りを楽しんだ
親族一同ってそういうことじゃないかな

一度フィルタかかるとこうも物事が見えなくなるんだね