サークルで女性とほぼ交流がないと言っていた。
母親以外はコンビニ店員とか食堂のおばちゃん…みたいな感じ。
初めは「彼女できたことない」「俺優しい方だけど、やっぱ悪い男がモテるんだな」
みたいに自信なさげに話していたけど、酒が進むと女という存在をこれでもかと叩き始めた。
クラスメイトだった女子が難関医学部に一発合格して医者を目指してると聞けば
「ま××は人生イージーモードだから優遇されて調子乗ってる！
どうせ教授と寝て裏口入学したんだろ」
彼女持ちの奴が大学卒業して落ち着いたら結婚に向けて動きたいって話せば
「寄生虫の世話するのかよwどうせ托卵されて終わりだろ！
女は100%托卵する生き物なんだから」
…などと全て女叩きの話に持っていく。
前述の結婚を考えてる彼女は大手企業に就職も決まってて専業主婦でもない、
専業主婦でも寄生虫なんて言われる筋合いはないと言っても聞きやしない。
その日はそいつが噛み付いてくるからそれとなくお開きにして解散した。

けれど、自分は「昔はいい奴だったのにどうして」という気持ちが強くて、
何か事情があって変な考え方になったんだと思って、2人で会って話すことにした。
話を聞いて受け止めて、頭の中で考えるのは自由だけど表に出すのはやめた方がいい、
そう言うつもりだった。

でも、一対一で話してみてそんな綺麗事も吹っ飛んだ。
そいつの話を要約すると
「女とは本来卑しい存在であって男から殴られたり殺されたりして当然の存在」
「命は大切って言うけどそれは建前であって、
みんな蚊とかゴキブリは叩き潰すだろ？それと同じ」
「道端で女を見かけても殴ったり殺したりしないのは俺が優しいから」
…ということらしかった。訳がわからなかった。
母親のこともそんな風に思ってるのか？と聞けば
「育ててもらった恩は感じてるから普通に口は聞いてる」
…なんだってさ。
別に誕生日や母の日に贈り物をするでもない、ただ会話することを
「してあげてる感」出しながら話すから友人が宇宙人みたいに見えてきた。

もうダメだった。自分の手には負えないと思った。
それからは関わるのも嫌になって連絡もとってない。
飲食店の注文ですら女性店員だと挙動不審でボソボソ声になる奴だから
女性に直接危害を加えたりはない…と思いたいけど、
京王線のジョーカーみたいになったらどうしようという不安はある。
だけど犯罪をしてるわけでもない、かと言って話も通じない奴に対して何もできない。
あいつのお父さんは本当の意味で優しくていいお父さんだし、
弟達は普通なのにどうしてこいつだけ…って感じ。

男嫌いの女は男に何かされて嫌いになる
女嫌いの男は女から何もされなかったから憎むようになる
女は自己実現のために異性を必要としないが、
男が自己実現するには女という太鼓持ちが必要ということ
満たされない承認欲求が拗れると、647の言う友人のようなインセルになる