その子はひたすらゲームボーイで遊んでる。
横にいた母親らしき人と話してたから、
当初は受験者が子供を連れてきたんだと思ってたんだけど、試験が始まる段になって
「じゃあ行ってくるね先生」と部屋に入ってったから「君が受けるの？」と驚いた。

試験終わって、結果出るまで数十分あったから先生と呼ばれてた人に話を聞いたら、
当時その子は中1で、小学生の頃からその先生の教室に通ってたらしい。
当初はワープロの試験から入って、そっちの資格もいくつか取ってたと。

で試験結果が出て、私は合格ラインに1、2問ほど足らなくて不合格、
その子はまさかの満点合格
（やったよ先生、満点だって！とかすごく嬉しそうに報告してたから覚えてる）。
私は「ずっと遊んでたのに何なのこの子…」と絶句、
他の受験者も同じような顔でその子を見てた。

それから2か月後に再受験しに行ったらまたその子がいて、
前回ワード受かったからエクセル受けに来たんです、と。
今回私は無事合格できて、案の定その子も合格してた。

今でこそ小学校や中学校でもパソコンの授業があるけど、
当時はまだ「大人の仕事道具」という認識が強かった時代だから、
子供が受けに来た上に大人顔負けの点数で合格してたのは中々に衝撃的だった。

WordやExcelみたいな具体的なのだと操作をゲーム感覚で知識として落とし込めそうだけども
同じく20年くらい前の第二種情報処理技術者試験の最年少合格者が小学生。と言うのは衝撃的だった
お題はざっくり計算問題、暗記問題、概念。あと今と違って煩雑なプログラミング言語の実技なんだけど
高校卒業したくらいの年代より上の人達がヒーヒー言いながら勉強して散っていく中でどんな脳みそしているのか。と驚愕した憶えがある