「心当たりは2日目のカレーだけど変な臭いも味もしなかったのに・・・」
「じゃあウェルシュ菌かもね。私もなったことあるけどあれきついから大変だったね」
「わざわざ菌の名前出す必要あった？」
私としては冬に高熱出したって言われたらインフルだったのかなって言うのと同じつもりだった

泊まりでたまたま2人で早起きしたから散歩しようかってなったとき
「蜘蛛の巣にめっちゃ水ついてる。昨日雨降ってたっけ？」
「朝露だねー。詳しくは忘れたけどたしか天気がいいときになるんだよ」
「言い換える必要あった？水は水だろ」

彼氏がやってるホラーゲーム内で亡くなった人の髪をむしって人形の頭につけろと言われたとき
「羅生門やん」
「なにそれ」
「芥川龍之介の小説で亡くなった人の髪むしってカツラにするおばあさんが出てくるんだよ」
「それがさらっと出てくるお前きしょいわ」

恋人だった期間は1年未満だったけどちょくちょくこんな会話になって
じわじわ冷めてる途中で別れるきっかけになったケンカになった
実家の近所住まいの彼氏が彼姉の赤ちゃん（卒乳済）に

ハチミツ溶かした牛乳出したのに残されたって愚痴ってて
ボツリヌス菌の危険のことを言ったら
「お前はそうやってなんでもマウント取らないと気が済まないのか！高卒低学歴のくせに！」
って突き飛ばされた
初めて暴力振るわれたからこっちもカッとなって
「お偉い大卒のくせになんも常識知らないのが悪いんでしょ！もう別れる！」
ってもらってた合鍵を床に投げつけてきた
いまはロミオしてきてるけどよりを戻すつもりはない

羅生門って現国で芥川について学ぶときに有無を言わさず履修する作品じゃなかったっけ？
作家の代表作それぞれいくつかは基本的に読んどけってラインナップに
かならず入る一般教養だよなあ
「そういうのは苦手」って言うならまだしも相手のマウントと認識して攻撃してくるとは
自分の度量が狭いことまで自分で証明しちゃってかわいそうな人だったんだね